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企業の意思決定では、目の前の問題に対してすぐに答えを出すことが、必ずしも適切とは限りません。
何を前提として、何のために、なぜ今ここから始めるのか。
WHY DECISIONS GO WRONG
会議で結論が出ない、同じ問題が繰り返される、判断する人によって結論が変わる。こうした状況では、判断基準や情報不足だけでなく、意思決定の出発点に置いた前提や目的そのものを確認する必要があります。
「売上を上げる」「人を増やす」など、最初に置いた前提をそのまま受け入れてしまう。
本来の目的ではなく、最初に思いついた施策や解決策を目的のように扱ってしまう。
目の前の症状を問題として捉え、その原因や解決策の検討にすぐ進んでしまう。
前提や環境が変わっても、いったん決めた内容を見直す機会がつくられていない。
0-LD
0-LD(0地点ループ型意思決定モデル)では、意思決定を一直線に進めるのではなく、必要に応じて前の段階へ戻りながら検討します。重要なのは、単なる反復ではなく、「なぜ戻るのか」を明確にすることです。
前提・目的・開始点を問い直し、「何のために、なぜ今ここから始めるのか」を確認します。
検討途中で不十分な点が見つかった場合、必要な段階へ戻って再検討します。
確認した0地点を基準に、意思決定のプロセスを開始します。
決定後も結果や環境変化を確認し、必要なら0地点まで戻って考え直します。
DECISION PROCESS
| 0地点 前提を確認する | 何を前提としているのか/何のために決めるのか/なぜ今ここから始めるのかを問い直す |
|---|---|
| START 意思決定を始める | 確認した目的と前提を基準に、何を決めるべきなのかを明確にする |
| PROCESS① 問題・課題を捉える | 目の前の症状だけでなく、本当に考えるべき問題・課題を整理する |
| PROCESS② 選択肢を考える | 情報を整理し、複数の選択肢を検討する。必要に応じて問いや問題設定を見直す |
| PROCESS③ 判断する | 判断基準を明確にし、「なぜこの選択をするのか」を言語化して決定する |
| GOAL 実行する | 決定した内容を実行し、結果を確認する |
| 0地点との再評価 見直す | 結果や環境変化を踏まえ、必要なら問題・課題、前提、目的まで戻って意思決定を再評価する |
RETURN RULE
解決策そのものに問題がある場合は、解決策を考える段階へ戻ります。
設定した課題が適切でない場合は、課題を捉え直す段階へ戻ります。
問題そのものの認識が適切でない場合は、0地点へ戻り、前提・目的・開始点から問い直します。
同じ検討を繰り返すのではなく、戻る理由と確認する内容を明確にして意思決定を前進させます。
BUSINESS EXAMPLE
売上低下という事象を、そのまま解決すべき問題として扱ってよいのかを確認します。
売上増加そのものを目的にせず、利益・顧客・事業継続など、本来の目的を確認します。
営業活動以外に原因や選択肢がないか、前提となる情報を確認します。
市場、顧客、競合、自社の状況が変化していないかを確認し、必要なら0地点へ戻ります。
WHY 0-LD
目の前の問題に反応するのではなく、意思決定の対象そのものを確認できます。
無意識に置いている前提を言語化し、意思決定の出発点を見直せます。
検討途中で問題が見つかった場合、理由を明確にして適切な段階へ戻れます。
一度決めたことを固定化せず、結果や環境変化を踏まえて見直すことができます。
THINKING METHODS
問いから始まり、Critical・Vertical・Lateralの思考を統合し、Visionに基づいて未来の意思決定を導く思考フレームワークです。
SPECIALTY
ロジカル・クリティカル・ラテラルの各思考法を個別のスキルとして扱うだけでなく、0-LDの考え方を含め、企業の意思決定プロセスにつなげて設計します。
INSTRUCTOR
株式会社ビジクル代表。MBA取得後、企業研修講師・経営コンサルタントとして、思考力、問題解決、管理職育成、意思決定などのテーマを扱っています。
年間150回以上の企業研修、延べ8,000名以上の受講者への研修実績を持ち、研修では「なぜそう考えたのか」「なぜその判断に至ったのか」を言語化することを重視しています。
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管理職の判断、会議で決まらない問題、問題設定のズレ、前提を疑う習慣など、企業ごとの課題に合わせて研修内容を設計します。
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